前回に続きまして、スパークス・アセット・マネジメント株式会社が「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2018」をされましたので、第2弾として、「夫婦のお金事情 金の切れ目は縁の切れ目?」をテーマに、実際のカウンセリングなどを元に考えていきます。
お金のことで夫婦喧嘩しますか?
全回答者(1,000名)に、お金が原因の夫婦喧嘩を1年間にどれくらいしているか聞いたところ、下記のグラフの結果になりました(スパークス調べ)。
以上の事から、お金のことでなんと、4割の方が夫婦喧嘩をしていることが分かります。
私もかつて、1度だけお金のことで夫婦喧嘩をしたことがあります。結構多いんですね。
しかしながら、さらに「離婚の危機を迎えたことがある」と答えた人は、そのうちの2割程度でした。
離婚まで至るとなると、お金問題以外にあるのですね。
確かに、夫婦問題カウンセリングをしていて、経済的価値観の違いというのは確かにあります。
例えば、実家がお金持ちのご家庭で育った奥様が会社経営者と結婚したケース。
奥様は今までと同じように、実家のお母様と一緒にお買い物に行き、インポートブランドの物を買ったり、高級なワインを買ってきます。
しかし、ご主人の家庭はそこまで必要とは思っていません。
カードの明細を見て、経済感覚の違いで喧嘩となり、ご主人から離婚を迫られてきた。
こんなケースはよくあります。
お母様との買い物は、名古屋ならではですかね。よくデパートで見かけますよ。
でもね、これって、一概に奥様が悪いわけではありません。お金遣いが奥様にとっては普通なんです。
ご主人の基準を奥様が知らないんです。
何が足りないか。
相手の理解、相手との話し合い、が足りないのです。
だから、お互いが相手の気持ちをを知り、折り合いができるところを見つけていきます。
そうすれば、うまく乗り越えられます。
そんな風に、夫婦再生のお手伝いをしています。
折り合いのつけ方の方法が難しいようです。
コツ、なんですよね。
そんな経験からも、「夫婦問題はお金よりも気持ちが重要視される」傾向にあります。
前回も少しだけ触れましたが、結婚して、主人と私のどちらがお金の管理をするか話し合いをした時でした。
主人は42歳で結婚したので、それまで自由に使っていたお金がいきなりお小遣い制度になるんです。
主人は、「誰が稼いでくると思っているんだ?」と言わんばかりにすごく抵抗をしていました。
私、当初は主人から、すごくお金遣いが荒いと思われていたようです(汗)。
私があるだけ使ってしまうと思っていたらしいです。
ただ、実際はそうでもなかったので、今では安心してお金を預けてくれています。
報告はしていますが、今では現在いくらあるのか、自分では把握できていないと思います。
それともう一つ。
結婚するときに、父から言われた一言があります。
「お金は、管理する方が決まったら、絶対に口出しをしてはダメ。
お母さんは買い物好きだけど、お父さんはお母さんにお金のことで注意したことがない。
お金で揉めるのは悲しいこと。
旦那さんがお金を管理をするといったら、お前は口を出さず、旦那さんを信じてそれに従いなさい」
と言われました。
結果的には、主人に任せるよりも私が管理した方がお金は貯まると思ったので、話し合いをし、交渉を重ね、現在の結果になっています。
主人は口出しせず、「ありがとう」と言ってくれています。
まとめ
夫婦関係を円滑にするには、お金は大事。
だけど、お金以上に気持ちが大事。
もしトラブルになったら、
相手が何のためにお金を使うのかきちんと確かめ、交渉を重ねる。
話し合いをする。
そしてもう一つが、どちらか片方にお金の管理をしてもらい、それに対しては文句を言わない事。
そうすれば、山は乗り越えられます。