2021年9月10日(金)に、一般社団法人日本相続学会東海ブロックオープンセミナーが開催されました。
堀田由浩先生(統合医療希望クリニック院長、アリゾナ大学統合医療アソシエイトフェロー)を講師にお招きし、「がんで亡くなる時代の終活とは?」をテーマに講演をしていただきました。
新型コロナウイルス感染防止のため、会場参加とZoom参加を予定しておりましたが、緊急事態宣言の延長に伴い、急遽Zoomによるオンライン開催のみとなりました。
講演の内容
堀田先生からは、「外科医としての体験」、「日本のがん治療について」、「免疫力を高める樹状細胞療法とリンパ球培養療法」、「原因からガンを治すがん治療」という4つの柱をもとに講演いただきました。
外科医として、がん患者と接した際の経験の中で、がんとの闘いは、その発見が早期でも末期でも患者本人の気持ちが大きく関係してくるというお話しをしていただきました。
現在、日本では2人に1人ががんを発症し、3人に1人ががんで亡くなる時代と言われています。レジュメの厚生労働省が発表したデータによると1950年以前はがんではなく結核で亡くなる人の方が多かったのですが、1950年以降その数は減少していきました。この要因は、結核の原因解決に成功したからであり、その一方で、がんについては原因解決に成功していない状況であるため、未だ増加傾向にあるそうです。
人間の体内では毎日3,000~5,000個のがんが出来ているそうです。がん細胞、免疫細胞、リンパ球についての解説、がんを発症させないための効果的な予防方法をお話ししていただきました。
セミナーで学んだ「心の在り方」
がんと診断されたらどのような気持ちになるのでしょうか。多くの人が落ち込んでしまうでしょう。しかし、どんなに早期でも油断はしないこと、どんなに末期でも諦めてはいけないこと、このような心の在り方がとても大事なことだと今回の堀田先生の講演で学びました。心の在り方は、大きく7つに分けられるそうです。
- 治療法は自分で決める
- 直感に従う
- 抑圧された感情を解き放つ
- より前向きに生きる
- 周囲の人の支えを受け入れる
- 自分の魂と深くつながる
- 「どうしても生きたい理由」を持つ
感想
がんの原因は、免疫力の低下に大きく関わっており、免疫力の強化をしていくことで、がんになりにくい身体づくりに繋がるそうです。「免疫力を上げること」、「食生活を見直すこと」、これはすぐにでも日常生活に取り入れられるので、意識をしながら過ごしていきたいなと思いました。データをグラフやチャートで示しながらとてもわかりやすく講演いただき大好評でした。
堀田先生、素晴らしい講演をありがとうございました。
オンライン配信の利点は近隣、遠方問わず参加いただけるというところです。多くの方が参加できるよう今後も、会場参加とZoom参加の併用を検討していきたいと思います。
コロナ渦により人と人との接触が随分と減りました。状況が落ち着いたらまたみなさんと直接お会いできることを楽しみにしています。