2022年12月18日(日)に、笑顔相続サロン®名古屋主催のセミナー「経営者にとっての笑顔相続会議」が開催されました。
講演の内容
基調講演として相続業界で有名な一橋香織先生に登壇いただきました。
「相続対策はなぜ必要―笑顔相続と争族の分岐点―」というテーマをもとに、相続についてのクイズを取り入れながら非常にわかりやすく、お話しいただきました。
ありがとうございました。
また、当法律事務所弁護士の竹内裕詞も「法律家の視点」からお話しさせていただきました。
セミナーを通して考える「笑顔になる相続」
とても好評でありました今回のセミナーを通して、「笑顔になる相続」について、考えてみました。
相続対策は何の対策なのか
みなさんはどのような理由で相続対策をしますか?
もちろんこのような「財産の対策」をすることも大切です。
たとえば、いざ相続となった時に相続税を支払うことができず、家を手放したり、支払のために借入をしたりすることも現実にあります。
しかし、もっと大切な対策があると一橋先生はおっしゃっていました。
それは「こころの対策」です。
相続において、この「気持ちの対策」がポイントになることがしばしばあります。
「こころの対策」をしておくことで「争族」ではなく「笑顔相続」をむかえることができます。
「財産の対策」
財産を承継するために、下記のような対策をされている方も多いです。
- お金・株・在宅資金・教育資金などの生前贈与
- 金融資産を土地や家屋などの不動産、他の資産に変える
- 債務(借金)をつくる
- 小規模宅地等の特例の活用
- 生命保険の活用
「財産の対策」は、弁護士や税理士、ファイナンシャルプランナーなど各分野の知識がある人と計画を立てて対策を講じていきます。
必要書類を整えたり、手続をしたり、など時間と労力とお金がかかりますが、十分な計画を練れば対策をすることができます。
一方で、「こころの対策」はどうしたらいいでしょうか。
「こころの対策」は具体的に何をしたらよいか
「遺言書を作りましょう」と言うと、そんなに財産ないから大丈夫とか、まだ書くには早いとか、死ぬことを望んでいるようで親には言えないとか、マイナスの印象を多くの方が持っています。
遺言書を作ることをハードルが高いと感じる方は、まずは自分史やエンディングノートの作成からはじめてみてはいかがでしょうか。
難しく考える必要も身構える必要もありません。
自分自身のこれまで歩んできた道のりを思い返しながら、書き記してみると、色々なことが見えてきます。
それと同時に、とても心が温かくなります。これからの人生をより良いものにするために「気持ちの対策」を始めましょう。
「笑顔で相続」をむかえられるように
日頃から、大切な人に感謝の気持ちを伝えていますか。
素直に謝ること「ごめんなさい」も大切ですが、「ありがとう」という気持ちを伝えることは何倍も大切です。
大切な人とたくさんコミュニケーションをとってください。
大切な人に自分の想いを伝えてください。
1人でも多くの方が「笑顔で相続」をむかえられるように、1日でも早く対策を始めましょう。