弁護士竹内裕詞が、2018年4月27日に、名古屋銀行協会大ホールで行われた愛知県弁護士会の相続専門研修「家族信託の活用事例」の研修講師を務めました。
相続専門研修は、愛知県弁護士会が運営している法律相談センターの相続専門相談を担当する弁護士が必ず受講しなければならない義務研修です。
相続専門研修では、これまで「相続と登記」、「相続と預貯金」、「遺留分」、「使途不明金」など遺産分割、相続手続で問題となる論点をテーマに研修が行われてきました。
今回、家族信託がテーマとして取り上げられたのは、信託が相続・事業承継の手段として有用であるとの認識が、愛知県弁護士会の会員弁護士の間でも定着したことの表れといえます。
研修講師は、「事業承継・相続対策に役立つ 家族信託の活用事例」(清文社)の共著者である司法書士の丸山洋一郎先生、公認会計士・税理士の小木曽正人先生と弁護士竹内裕詞の3人で務めました。
研修は3時間にわたって行われ、信託の基礎知識、信託契約を作成するときの留意点、信託の登記のテクニック、信託税務の基礎知識と注意点などを私たち3人が講義しました。
研修には200名近くの弁護士が参加し、参加者は私たちの講義に熱心に聴き入り、熱気に包まれました。
今回の研修で、遺言、後見を補完・代替する信託制度は今後ますます利用が広がっていくものと確信しました。
今後も、家族信託が正しく利用され、ご本人の希望を叶えて円満な老後生活・相続が実現できるように尽力していきたいと思います。